転職

「妻子持ちの転職が怖い」は正しい|結婚を挟んで転職した私が家族を守るためにやった全準備【年収+250万】

橋口大和(バッシー)

20代後半で初転職した営業職9年目(うち商社4年目)。エージェント+転職サイト併用の18ヶ月で年収350万→600万(+250万)UP。妻とNISA積立・保険見直しで年12万円削減した実体験を「収入改革ラボ」で発信中

「妻子持ち 転職 怖い」「家族がいる 転職 失敗」

——夜、家族が寝たあとに、こんな検索をしたことはありませんか。

私はありました。何度も、です。

「独り身なら、失敗してもやり直せばいい。でも自分には家族がいる。収入が途切れたら、どうする」

先に、正直に書きます。

私が転職活動をしていた当時、子どもはまだいませんでした。

結婚を挟んで転職し、子どもが生まれたのはその後です。

それでも「家族の生活を背負ったまま会社を替える怖さ」は、当時の私の胸の真ん中にありました。

そして妻子持ちになった今だからこそ、あの時の怖さと、やった準備の意味を"答え合わせ"できます

結果から書きます。

26歳で活動を始めて18ヶ月。

年収は350万から600万へ250万上がり、残業は月140時間から30時間台になりました。

応募30〜40社・面接4社・内定3社、内定率75%。収入が途切れた期間は、1日もありません。

この記事で伝えたいことは、シンプルです。

「妻子持ちの転職が怖い」というその感覚は、正しい。

そして怖さは、消すものではなく、準備で潰すものです。

📋 この記事を読むメリット

  • 転職の怖さが「3つの正体」に分解できて、それぞれ潰し方があると分かる
  • 家族に反対されない伝え方——妻が「それなら転職した方がいいね」と言うまでの実際の会話
  • 私が家族を守るためにやった全準備(生活防衛資金・在職中完走・条件の固定)

まず知ってほしいのは、在職中のまま、収入を1円も減らさずに転職の準備は始められるということです。

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「妻子持ちの転職が怖い」——その感覚は、正しい

最初に、言い切らせてください。

家族がいて、転職が怖い。

その感覚は、間違っていません。むしろ正しい

世の中には「怖がっていたら何も変わらない」「勢いが大事」という言葉があふれています。

でも、家族の生活を背負った人間の転職で、いちばん危ないのは怖さを感じないまま会社を辞めてしまうことです。

私の18ヶ月の実感では、怖さを感じているあなたは、臆病なのではなく、冷静なだけです。

ただし、怖さを放置していいわけではありません。

潰すためには、まず正体を知る必要があります。

当時の私の怖さは、分解すると3つでした。

①収入が途切れる怖さ。
独身時代なら、もし決まらなくても、しばらく苦しいのは自分ひとりです。

でも家族がいる自分が先に辞めて、もし転職が決まらなかったら

——その空白は、家族の生活ごと揺らがせます。

このリスクは、許容度が低すぎる。
当時の私は本気でそう考えていました。

②家族に反対される怖さ。
「安定してるのに、なんで辞めるの?」と言われたら、返す言葉があるのか。

家族の理解がないまま進める転職は、家庭の空気ごと壊しかねません。

③失敗が、自分だけの問題で済まない怖さ。
転職先がハズレだったら。年収が下がったら。
独身時代なら「勉強代」で済む失敗が、家族がいると「生活の危機」に直結します。

この3つ、あなたの胸の中にあるものと、ほぼ同じではないでしょうか。

そして先に結論を言うと、3つとも「性格」の問題ではなく「準備」の問題でした

①は生活防衛資金と在職中の活動で、②は伝え方の順序で、③は求人条件の固定で、それぞれ潰せたからです。

次の章から、その過程を時系列で話します。

まずは、私が妻に「この会社を辞める」と宣言した夜

——妻が「え!?」と絶句した、あの場面からです。


転職を決めた夜、妻はまだ「彼女」で、私の宣言に「え!?」と絶句した

私が「この会社を辞める」と最初に打ち明けた相手は、当時まだ結婚前の、今の妻でした。

前職で、私の心が決定的に折れる出来事がありました。

詳しくは記事01に書いていますが、それをきっかけに、私は「この会社にはいられない」とはっきり自覚しました。

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ただ、当時の私は、妻にネガティブな話をほとんどしていませんでした。

仕事の愚痴も、労働環境の異常さも、心配をかけたくなくて飲み込んでいたんです。

だから、ある日いきなりこう伝えたとき、妻はぽかんとしていました。

「結婚は、当初の予定通り進めたい。時期はまだ分からないけど、絶対にこの会社は辞める」

妻の第一声は、「え!?」でした。

無理もありません。

ずっと普通に働いているように見えていた相手が、突然「絶対に辞める」と宣言したんですから。

「何かあったの?」という顔をしていました。

でも、この「宣言」を先に置いたことが、あとから効いてきます。

私はそこから、少しずつ、前職の環境がどれだけ過酷だったかを妻に共有していきました。

残業の実態。休日も呼び出される日々。心をすり減らした出来事。

一度に全部ぶちまけるのではなく、「辞める」という結論を先に共有してから、理由を小出しにしていったんです。

もしあなたが「家族に転職の話を切り出せない」と悩んでいるなら、順番を意識してみてください。

いきなり全部を説明しようとすると、相手は身構えます

まず「考えていること」を宣言し、そこから少しずつ背景を共有する。

この順序だけで、家族の受け止め方は変わります。

そして、妻の反応が「え!?」から「それなら辞めた方がいい」に変わる、決定的な日が来ます。

それは、私たちが家計を一つにした日でした。


家計を合わせた日、妻は「それなら転職した方がいいね」と言った

結婚して、私たちは家計を一緒に管理することにしました。

そのとき初めて、妻に自分の給与の"実額"をはっきり見せることになりました。

「これで、この給与だから」

私がそう言って数字を見せたとき、妻の反応は、迷いがありませんでした。

「う~ん、それなら転職した方がいいね」

説得は、要りませんでした。

感情に訴えたわけでも、頼み込んだわけでもない。

ただ給与という「数字」を開示しただけで、妻は自分で結論を出したんです。

以降も、家計の話をするたびに「やっぱり転職だよね」という会話を、何度も交わしました。

ここに、家族を味方につける転職の核心があります。

「反対される転職」と「応援される転職」の違いは、伝える順序だけだった

家族に転職を反対される人と、応援される人。

その差は、覚悟の強さでも、家族の性格でもありません。

伝え方の順序です。

やりがちな失敗は、「転職したい」という感情を先にぶつけることです。

「今の会社が嫌だ」「もう限界だ」と気持ちから入ると、家族は「不安定になるのでは」という不安で身構えます。

感情には、感情(不安)で返ってくるんです。

私がやったのは逆でした。先に事実を開示したんです。

  • 給与の実額
  • 残業が月140時間だったこと
  • 休日も呼び出される働き方だったこと

これらを数字と事実で見せれば、相手は「たしかに、この条件は変えた方がいい」と自分で判断してくれます

人は、他人に説得された結論より、自分で出した結論の方を応援します。

私の妻が「それなら転職した方がいいね」と言ってくれたのは、私が上手に説得したからではなく、事実が語ってくれたからでした。

もしあなたが、家族の反対を怖れているなら。

説得する材料ではなく、開示する事実を用意してください

今の給与、今の残業時間、今の働き方。

それを正直に見せることが、いちばん強い説得になります。

とはいえ、家族の理解を得られても、「収入が途切れたらどうする」という現実的な不安は残ります。

次の章では、私がその不安を潰すために実際にやった、お金と時間の"全準備"を公開します。


家族を守るために、私が転職前にやった「全準備」

ここからが、この記事の本題です。

「妻子持ちの転職が怖い」を、根性で乗り越えたわけではありません。

私は怖さの一つひとつに、具体的な準備をぶつけて潰しました

やったことは、大きく3つです。

準備①:生活防衛資金は「生活費の1年分」を、常に確保していた

まず、お金です。

私は転職活動を始めるずっと前から、月々の生活費の1年分を、常に手元に確保していました。

半年分ではなく、1年分です。

なぜ1年かというと、「決まらなかった最悪のケース」でも、家族の生活が1年は揺らがないという安心が、冷静な判断の土台になるからです。

お金の不安に追われると、人は「早く決めなきゃ」と焦り、条件の悪い会社に飛びついてしまいます。

それは、家族を守る転職とは正反対です。

実際、私の転職活動は18ヶ月かかりました。

もし手元にお金がなければ、途中で焦って妥協していたはずです。

1年分の生活防衛資金があったからこそ、「納得できる1社が出るまで待つ」という戦い方ができました。

もしあなたが今、生活防衛資金を持っていないなら。

転職活動を始める前に、まずここから積み上げてください。

準備の順番として、お金が最初です。

準備②:「絶対に、在職中に決める」と最初に決めた

次に、活動のやり方です。

私は活動を始めるとき、一つだけ固く決めたことがあります。

「何があっても、在職中に次を決める。先に辞めることは絶対にしない」——これです。

理由はシンプルで、先に辞めてしまうと、決まらなかったときのリスクが高すぎるからです。

独身時代なら、収入が途切れて苦しいのは自分ひとりで済みます。

でも家族がいる今、その空白は家族の生活ごと揺らがせる。

だから私は、収入という命綱を握ったまま活動すると決めました。

もちろん、在職中の転職活動はきついです。

残業140時間の合間に、求人を探し、書類を書き、面接の日程を調整する。時間も気力も、常にギリギリでした。

それでも18ヶ月かけて、応募30〜40社・面接4社・内定3社(内定率75%)まで走り切れたのは、「収入が途切れない」という安心があったからです。

在職中の活動には、もう一つ大きな利点があります。

収入があるから、ダメな求人に「NO」と言えることです。

生活がかかっていなければ、条件の悪いオファーは堂々と断れる。

この"断れる強さ"が、結果的に年収250万UPにつながりました。

ただし、在職中の活動で最大の敵は「時間」です。

ここは、正直に言います。

在職中の転職活動で、家族との時間まで削ってしまっては、本末転倒です。

求人探しや面接の日程調整を、全部自分ひとりで抱え込むと、平日の夜も休日も転職活動に飲み込まれます。

私が時間を守れたのは、求人紹介や日程調整といった"作業"を、転職エージェントに任せたからでした。

自分は「決める」ことに集中し、探す・調整するはプロに任せる。

これが、家族との時間を守りながら在職中に活動を完走するコツです。

在職中でも大丈夫。

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準備③:「家族を守る条件」を、活動の前に固定した

最後に、求人の選び方です。

私は活動を始める前に、「これだけは絶対に譲らない」という条件を先に決めて、固定しました。具体的には、この2つです。

  • 年収を、今より下げない(家族の生活水準を守るため)
  • 転勤なし(家族を、望まない引っ越しに巻き込まないため)

条件を先に固定すると、求人選びが一気にラクになります。

条件に合わない求人は、最初から見なくていいからです。

迷いが消え、限られた在職中の時間を、本当に応募すべき求人だけに使えました。

逆に、条件を決めずに活動を始めると、目についた求人に片っ端から応募して、疲弊します。

しかも「なんとなく良さそう」で選んだ会社は、入ってから「思っていたのと違う」となりがちです。

それは、家族を巻き込む失敗になります。

この「求人の見極め方」

——年収を下げずに、転勤なしの会社をどう選び抜いたか

——は、私の転職の心臓部なので、別の記事で徹底的に解説しています。

あわせて読んでみてください。

▶【関連】年収は「求人選び」で9割決まる|交渉ゼロで350万→600万にした求人票の見抜き方


この3つの準備——生活防衛資金1年分・在職中での完走・条件の固定——が、私の「妻子持ちの転職の怖さ」を、一つずつ潰していきました。

そして、この準備が「本当に正しかった」と確信したのは、転職から数年が経ち、私が"妻子持ち"になってからのことでした。

次の章で、その「答え合わせ」の話をします。


答え合わせ:妻子持ちになった今、あの準備は本当に家族を守っていた

ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。

「準備が大事なのは分かった。でも、そこまでする意味は本当にあったの?」

その答えが出たのは、転職から数年後、私が"妻子持ち"になってからでした。

我が家に、ある家庭の危機が訪れたときのことです。

妻が育児休業から仕事に復帰することになったのですが、その復帰日が、我が家の事情とは関係なく、妻の勤務先の都合で一方的に決められてしまいました

問題は、その日程でした。

子どもを預け始めるには、いきなり終日ではなく、少しずつ預ける時間を延ばして子どもを慣らしていく準備期間が必要です。

ところが妻の復帰日は、その準備がまるで間に合わないタイミングだったんです。

妻はもう働きに出ているのに、子どもはまだ預け先に慣れていない。

「このままでは、誰が子どもを見るんだ。家庭が回らない」——夫婦で頭を抱えました。

そのとき、私を救ったのが、転職して手に入れた働き方でした。

私は約1ヶ月にわたって、在宅勤務に切り替えて家庭を支えることができたんです。

仕事を続けながら、家のことも回せた。

危機を、家族全員で乗り越えられました。

もし私が、あのまま前職に残っていたら——と考えると、今でもぞっとします。

長期休暇中でも急遽現場に呼び出され、24時間いつでも駆けつけることを求められる働き方でした。

在宅勤務なんて、選択肢として存在すらしなかった。

あの環境のままだったら、この家庭の危機に、私は何もできなかったはずです。

ここで、あの準備が「答え合わせ」されました。

年収が250万上がったこと。残業が140時間から30時間台になったこと。

それらはもちろん大きい。

でも、家族を守るという意味で本当に効いたのは、「家族の危機に、働き方で応えられる会社を選べた」ことでした。

年収アップは、その副産物にすぎません。

妻子持ちの転職が怖かった、あの日の私へ。

準備して、動いて、正解だったよ——今なら、はっきりそう言えます。


まとめ:怖さを消すな。怖さの分だけ、準備をしろ

最後に、この記事の要点を整理します。

私の「怖さ」と、それを潰した「準備」、そして得られた「結果」の対応表です。

怖さの正体潰した準備得られた結果
①収入が途切れる生活防衛資金=生活費1年分+在職中で完走収入ゼロの期間なし・18ヶ月粘れた
②家族に反対される感情ではなく数字を開示(宣言→少しずつ共有)妻が「それなら転職した方がいいね」と自分で結論
③失敗が家族に及ぶ「年収を下げない・転勤なし」を先に固定年収+250万・残業140時間→30時間台

怖さは、消すものではありません。

怖さの分だけ準備をすれば、その怖さは「慎重さ」という武器に変わります

そして、その準備の第一歩は、驚くほど簡単です。

在職中のまま、収入を1円も減らさずに、「今の自分が市場でどう評価されるか」を知る

——ここから始めればいい。

家族を守る転職は、勢いや根性ではなく、情報戦です。

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なお、「エージェントって実際どうなの? しつこくないの?」という不安がある方は、私が実際に使ったリアルな体験を、こちらの記事で正直に書いています。

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よくある質問

Q1.家族に転職を反対されたら、どうすればいいですか?

A. 感情で説得しようとせず、事実を開示するのがおすすめです。

今の給与・残業時間・働き方を、正直に数字で見せてください。

人は、他人に説得された結論より、自分で出した結論を応援します。

私の妻も、給与の実額を見せたら「それなら転職した方がいいね」と、自分から結論を出してくれました。

反対されるのは、多くの場合「不安」が理由です。その不安を、事実で埋めてあげてください。

Q2.妻子持ちの転職、貯金はいくら必要ですか?

A. 私は生活費の1年分を目安に確保していました。

ただし、これは「絶対にこの額」という正解があるわけではありません。

共働きかどうか、住居費、お子さんの人数などで、必要額は各家庭で変わります。

大切なのは金額そのものより、「決まらない最悪のケースでも、家族の生活が一定期間揺らがない」という安心を用意しておくことです。

その安心が、焦って妥協しない冷静さを生みます。

Q3.在職中と退職後、どちらで転職活動すべきですか?

A. 家族がいるなら、在職中一択だと私は考えています。

理由は3つ。①収入が途切れないので、家族の生活が揺らがない。②収入があるから、条件の悪い求人を堂々と断れる。③精神的に追い詰められないので、冷静に判断できる。

在職中の活動は時間との戦いになりますが、そこは求人探しや日程調整をエージェントに任せることで、十分に乗り切れます。


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今すぐ転職しなくても大丈夫。求人を眺めるだけで「逃げ道」が見つかります。私が18ヶ月の活動で一番役に立ったエージェントです。

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  • この記事を書いた人

橋口大和(バッシー)

20代後半で初転職した営業職9年目(うち商社4年目)。エージェント+転職サイト併用の18ヶ月で年収350万→600万(+250万)UP。妻とNISA積立・保険見直しで年12万円削減した実体験を「収入改革ラボ」で発信中

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