転職

転職してよかったと確信した瞬間|ミスを謝りに行ったら客先に「歴代で一番」と言われた話

橋口大和(バッシー)

20代後半で初転職した営業職9年目(うち商社4年目)。エージェント+転職サイト併用の18ヶ月で年収350万→600万(+250万)UP。妻とNISA積立・保険見直しで年12万円削減した実体験を「収入改革ラボ」で発信中

「転職しても、本当に良いことなんてあるのか」

転職を迷っていた頃、私が一番知りたかったのはこれでした。

年収が上がった。残業が減った。
そんな話はネットにあふれています。

私自身、商社営業へ転職し、年収は250万上がり、残業は月140時間から30時間台になりました。

でも、正直に言います。

「転職してよかった」と心の底から確信した瞬間は、その年収通知でも、定時で帰れた日でもありませんでした。

——ミスを2回連続でやらかして、客先に謝りに行った日。

怒られる。頭を下げるつもりで向かった私が、そこでもらったのは、一生忘れられない一言でした。

この記事は、未経験で転職した20代の私が「転職は正解だった」と確信するまでの実話です。

数字では伝わらない「転職してよかった瞬間」の正体を、いま迷うあなたに持ち帰ってほしくて書きました。


転職して10ヶ月、私は同じ客先で2回続けてミスを出した

「またやってしまった……」

デスクで、私は頭を抱えました。
担当を持って10ヶ月ほど。

ようやく仕事の流れをつかめてきた

——そう思っていた矢先でした。

未経験で飛び込んだ業界の商社営業です。
商材の知識では、前任者にも同業他社にもかないません。

それでも「速さと丁寧さでカバーする」と決めて、必死に食らいついてきました。

その私が、担当する客先で、納入に関わるミスを2回、続けて出してしまったんです。

1回目は、まだ言い訳が立ちました。

でも2回目は違う。

「知識がないうえに、注意力まで足りない担当者だ」

——そう思われても仕方のないミスでした。

正直、生きた心地がしませんでした。

謝りに行かなければいけない。
頭では分かっている。でも、足が重い。

頭の中は、「どう怒られるか」のシミュレーションでいっぱいでした。

何を言われても受け止めよう。

そう腹をくくって、私は客先へ向かいます。

——そこで待っていたのは、想像と正反対の展開でした。


謝りに行った私に、客先は「歴代で一番」と言った

深く頭を下げて、私は謝罪の言葉を口にしました。

覚悟していた叱責は、返ってきませんでした。

代わりに、担当の方の口から出たのは、こんな言葉です。

「全然、気を付けてくれたらいいよ」

拍子抜けするほど、穏やかな声でした。

えっ、それだけ……?

戸惑う私に、その方はさらに続けます。

「実はね。歴代の担当者の中で、一番いいと思ってるんだよ」

——え。

「上司にも、こっそりそう伝えておいたよ」

頭が、真っ白になりました。

怒られる。詰められる。
そう身構えて、ミスを謝りに来たその日に。

よりによってその日に、私は「歴代で一番」と言われている。

どうしてですか——。

うまく言葉にできない私に、その方は理由をくれました。

「レスポンスやスピード感が早いから、安心するんだよね」

そして半分冗談、半分本気の口調で、「そんなに動けるなら、うちに来て一緒に働かない?」とまで言ってくれたんです。

謝罪に行ったはずが、スカウトされて帰る。

客先を出たあと、私はしばらく、その場に立ち尽くしていました。

うれしい、より先に来たのは——「こんなことが、本当に起きるのか」という衝撃でした。

なぜ、未経験で飛び込んだ私が「歴代で一番」と言ってもらえたのか。

次に、その理由を分解します。


なぜ、未経験の私が「歴代で一番」になれたのか

「橋口さんだから、できたんでしょう?」

そう思われるかもしれません。でも、違います。私は特別な人間ではありません。

商材の知識だって、ゼロからのスタートでした。

「歴代で一番」と言ってもらえた理由をふり返ると、やったことは、驚くほど地味な3つだけでした。

① とにかく、レスポンスを速くした
知識では勝てない。だったら、速さで勝つ。

分からないことは社内や仕入先にすぐ確認して、誰よりも早く客先に返す。

これだけは、知識ゼロの初日からでもできることでした。

② 客先の"困りごと"を、自分から拾いに行った
言われた仕事をこなすだけなら、前任者と同じです。

私は客先の倉庫まで自分で見て、「これ、うちなら安く出せますよ」と、頼まれる前に提案しました。

この動き方は、未経験の私がゼロから編み出したものではありません。

前職で染みついた「現場を見て課題を拾う」やり方が、そのまま通用しただけでした。

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未経験の業界でも、前職の営業経験がどう活きたのか。「歴代で一番」を支えた土台を書いています。

③ 「何が刺さるか」は人によると割り切り、観察に徹した

これが一番大事でした。どんな仕事も、客先がいる以上、根っこは同じです。

相手が喜ぶことを汲み取って、実行して、反応を見て、また直す。
喜ぶポイントは人それぞれだから、決めつけずに、ただ観察する。

私がやっていたのは、結局これだけでした。

特別なセンスも、豊富な知識も要りません。
「相手をよく見て、速く、丁寧に動く」——たったこれだけです。

そして、この地味な積み重ねは、ちゃんと数字にも表れました。

担当を持って2年目の期初。
売上と差益が、前年の2倍になっていたと分かったんです。

気合でも、才能でもない。誰にでも再現できる3つの習慣が、そのまま結果に変わっていました。

——だから私は、こう思うようになります。

「転職してよかった」と思える条件は、案外シンプルなのかもしれない、と。


「転職してよかった」は、条件ではなく"居場所"で確信する

「年収さえ上がれば、転職は成功」

——活動中の私は、そう思い込んでいました。

もちろん、条件は大事です。
私も年収は250万上がり、残業は月140時間から30時間台に減りました。

数字だけ見れば、文句なしの「成功」です。

でも、心の底から「転職してよかった」と確信したのは、その数字を見た瞬間ではありませんでした。

前職の私は、売上を年3億円以上あげても、昇給は年に1,000円という環境にいました。数字を出しても、認められている実感がない。

「自分は、ここにいて意味があるんだろうか」

——そんな感覚を、ずっと抱えていた気がします。

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だからこそ、あの謝罪の日の一言が、あれほど胸に刺さったのだと思います。

怒られると思って頭を下げた私に、客先は「歴代で一番」と言ってくれた。

それは、私という人間が、その場所に必要とされている証明でした。

年収でも、定時退社でもない。「ここに、自分の居場所がある」と思えたこと

それが、私にとっての「転職してよかったこと」の正体でした。

条件は、あとから表に載ります。

でも「居場所があるかどうか」は、求人票のどこにも書いていません。
だから、実際に飛び込んでみるまで、分からない。

——では、いま「転職しても良いことないかも」と迷っているあなたは、どうすればいいのか。


「転職しても、良いことないかも」と迷うあなたへ

ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。

「橋口さんは、たまたま良い会社に入れただけでしょう」

その気持ち、よく分かります。

私自身、活動していた18ヶ月のあいだ、ずっと同じことを考えていました。

「動いたところで、どうせ何も変わらないんじゃないか」と。

でも、いま振り返って断言できます。

あの謝罪の日の一言は、動かなければ絶対に受け取れなかったものです。

前職にとどまっていたら、「歴代で一番」も、「居場所がある」という実感も、一生知らないままでした。

大事なのは、いきなり会社を辞めることでも、明日面接を受けることでもありません。

まずは「自分に、どんな会社が、いくらの値段で待っているのか」を知るだけでいい。

私も、最初の一歩はそれでした。

求人を眺めて、「へえ、こんな条件の会社もあるのか」と知る。

それだけで、「動けば変わるかもしれない」と思えるようになったんです。

その最初の一歩に、私が18ヶ月で一番使い倒したのが、転職エージェントでした。

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「そうは言っても、エージェントって実際どうなの?登録して大丈夫?」と不安な方は、私が18ヶ月使った正直なレビューを別記事にまとめています。

良かった点も、イマイチだった点も、包み隠さず書きました。

▶ 【関連記事】リクルートエージェントの評判は20代に本当?18ヶ月使った正直レビュー

——さいごに、あの日から私が思うようになったことを、もう一度だけ書かせてください。


まとめ|「転職してよかった瞬間」は、動いた人だけが受け取れる

転職して、本当に良いことなんてあるのか

——かつての私と同じ問いを抱えて、この記事にたどり着いたのだと思います。

だから、最後にもう一度だけ書かせてください。

私が「転職してよかった」と心から確信したのは、年収が250万上がった瞬間でも、定時で帰れた日でもありませんでした。

ミスを2回続けてやらかして、謝りに行った客先で、「歴代で一番」と言われた日です。

怒られると思っていた私に、その一言は「あなたは、ここに必要とされている」と教えてくれました。年収でも、肩書きでもない。

"居場所がある"という実感

それが、私にとっての「転職してよかったこと」の正体でした。

そしてこの実感は
——動かなければ、一生受け取れなかったものです。

もしいま、あなたが「動いても、どうせ変わらない」と足を止めているなら。

会社を辞める決断は、まだしなくて大丈夫です。

まずは、いまの自分にどんな選択肢があるのかを、知るところから。

その一歩の先に、あなただけの「転職してよかった瞬間」が待っているかもしれません。

私が、そうだったように。

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よくある質問

Q1. 「転職してよかった」と確信できる人に、共通点はありますか?

A. 私の実感では、共通点は「条件だけでなく、"必要とされている感覚"を得られたかどうか」だと思います。

年収や休日は入社前から数字で分かりますが、「ここに自分の居場所がある」という実感は、実際に動いて、その環境に身を置いてみないと分かりません。

だからこそ、まず一歩動いて選択肢を知り、条件"以外"の相性まで見て会社を選んだ人ほど、あとから強く「転職してよかった」と思える
——というのが、18ヶ月動いた私の正直な感覚です。

Q2. 「転職してよかった」と思える会社を選ぶには、求人票のどこを見ればいいですか?

A. 私が一番大事にしたのは、年収の「額面」ではなく「実質時給」——その給料を、何時間働いて稼ぐのか、という視点です。

同じ年収でも、残業が月20時間の会社と100時間の会社とでは、働き方の"割の良さ"がまったく違います。

額面の大きさだけに飛びつくと、「稼いでいるのに時給は最低賃金以下」という罠にはまりかねません。

求人票から好条件を見抜く具体的な方法は、別記事にまとめています。

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橋口大和(バッシー)

20代後半で初転職した営業職9年目(うち商社4年目)。エージェント+転職サイト併用の18ヶ月で年収350万→600万(+250万)UP。妻とNISA積立・保険見直しで年12万円削減した実体験を「収入改革ラボ」で発信中

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